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イケメンシリーズ ストーリーのネタバレです

戦国【佐助】共通5話前半

「佐助くんの目で見る世界はきっと、いつでもどこでもピッカピカに輝いてるんだろうね」

 

佐助「…………」

 

わずかに息を呑んだ後、佐助くんは外した眼鏡を手に、目をこすりだす。

 

「どうかした……?」

 

佐助「……最近、目が若干おかしいんだ。昼間だけの現象かと思ったけど、そうでもないらしい。」

 

「え?」

 

佐助「夜なのに、目の前が眩しく感じる。」

 

(そういえばこの前も、調子が悪そうだったっけ)

 

「大丈夫……? 病気じゃないよね……?」

 

心配になるけれど、佐助くんは落ち着いた様子で眼鏡をかけなおす。

 

佐助「医学の知識はあまりないけど、俺の記憶にある限り、こんな症例の眼病はない。多分、一過性のものだと思う」

 

「疲れてるのかな。ずっと目がかすんでる感じ?」

 

佐助「いや。君がそばにいる時だけ起きる」

 

(え……?)

 

佐助「君が笑うと、眩しさがいっそう強まる」

 

一瞬、呼吸が止まった。

 

「そっ……そう、なんだ」

 

(今……『君の笑顔が眩しい』って言われたような気がするんだけど……)

 

鼓動が騒ぎ出すのを感じながら、佐助くんを横目でうかがう。

 

佐助「…………」

 

不思議そうに首をひねる佐助くんは、どうやら真面目に原因を考えているらしい。

 

(っ……佐助くんが、口説き文句みたいなこと言うわけないし、気のせいか)

 

「ええっと、早く治るといいね」

 

少し照れくさくなって、視線を逸らすと–––

 

(あ、星が……)

 

日が沈んだ空に、数えきれないほどの光がきらめいていた。

 

「綺麗だね…」

 

佐助「え?」

 

「ほら、星がよく見える」

 

佐助「確かに。この時代は現代より空気が澄んで明かりも少ない環境だからな」

 

夜空を眺めた佐助くんが、ゆっくり視線を私へ戻す。

佐助「……そうだ。明日の夜、空けておいて。君に見せたいものがあるんだ」

 

(見せたいもの?)

…………


翌日の夜–––久々に屋根裏から忍び込んできた佐助くんに連れ出されたのは、

 

(うわぁ……)

 

安土城の天主のてっぺんの屋根の上だった。

 

佐助「怖いかもしれないけど、安全ベルト代わりに縄でお互いをつないで、窓の柵にくくりつけてある。だから心配しないで」

 

「それなら安心だけど……勝手にのぼって怒られないかな?」

 

佐助「問題ない。信長様の許可は取ってある」

 

「ええ!? よく許してもらえたね」

 

佐助「その代わり、古代中国の戦術家についてまた語り合う約束をさせられた。俺がもちろん願ったりかなったりで、ホクホクしてる」

 

(ホクホクなんだ……。佐助くんは敵方についてるかもしれないけど、安土の武将たちのことが本気で好きなんだな。現代に戻る日まで、何事もなくこのまま、みんな仲良く過ごせたら……)

 

そんな淡い願いを抱かずにはいられない。

 

「あれ……でもそれなら、天井裏から私を迎えに来なくても良かったんじゃ…」

 

佐助「そこは忍者だから。たまには鍛えておかないと」

 

「ふふ、そっか…」

 

(佐助くんと話していると、いつも笑顔になれるな)

 

佐助「とにかく、安土でここ以上に見晴らしがいい場所はないから、ぜひ君を連れてきたかった」

 

飄々とした口調に喜びをにじませて、佐助くんが手招きする。

 

佐助「美香さん、俺の隣りに座って」

 

「うん!」

 

並んで腰掛けて見上げた空には、驚くほど星が散りばめられていた。

 

(すごい迫力……!)

 

「もしかして、私に見せたいものって、この星空?」

 

佐助「正解。あと、これを持ってきた」

 

佐助くんが包んであった風呂敷から、長い筒のようなものを取り出した。

 

「わ、望遠鏡だ! すごい、三脚までついてる。これどうしたの」

 

佐助「異国のガラスを入手し、手作りしてみた」

 

「自作!? 望遠鏡って手作りできるんだ……。さすが佐助くん」

 

佐助「苦労したけど、なかなかの出来だと思う。美香さん、覗いてみて」

 

「いいの? ありがとう」

 

早速、貸してもらった望遠鏡で、空を見上げる。

 

(あんなに遠くの星までよく見える……!)

 

「宝石みたいにキラキラ光ってるね」

 

佐助「新月で月明かりのない今日は天体観測に適してる。視力の良い人なら肉眼で六等星まで確認できる、絶好の環境だ」

 

「そうなんだ…。佐助くん、ずいぶん詳しいね」

 

佐助「現代で暮らしていた頃から、天体観測をするのが趣味だった。この時代の夜空は、現代ではなかなか見ることのできない、天然のプラネタリウムだ」

 

佐助くんは望遠鏡を使いながら、星座や星雲、星団について、熱っぽく解説してくれる。

 

(ふふ……佐助くん、星が本当に好きなんだな)

 

いつの間にか話に引き込まれ、私も夢中になって聞いていた。

 

佐助「……というわけで、俺たちが今見ている星の光は、ずっと前のものなんだ」

 

「どれくらい時間が経っているんだろう?」

 

佐助「端的に説明すると、五百光年離れた天体の光が地球に届くのは、五百年後になる」

 

「じゃあ、今この瞬間の光は、私たちが現代に戻ったら見られるんだ」

 

佐助「そういうこと」

 

壮大な宇宙と悠久の時の流れを身体で感じて、胸がふくらんでいく。

 

(こうしてみると戦国の星空も私が見ていた現代と変わらないし、宇宙の歴史から見たら五百年なんてあっという間なのかも)

 

佐助「…………」

 

気がつくと、佐助君は自家製らしいノートに、数字を書き込んでいる。

 

「それは……?」

 

佐助「観察記録だ。タイムスリップしてきて以降、定期的にこうして天体観察をしてる」

 

見せてもらったノートには、びっしりと数字や計算式が書いてあった。

 

(うーん、さっぱりわからない……)

 

佐助「これはワームホールを出現予測をするのが目的だけど、それだけじゃない」

 

「ほかに目的があるの?」

 

佐助「ああ。こうして空を眺めていると、俺がここにいるのは宇宙の定めなんだと思えて、いいことも悪いことも受け入れることができる」

 

「定めって……理工系の佐助くんでも、そんなことを考えるんだね」

 

驚いて目を見開くと、佐助くんが大真面目に頷いた。

 

佐助「科学者ほど人知の及ばない力の存在を信じているものなんだ。俺は運命ってあると思ってる」

 

(運命、か……そんな風に考えたことなかったかも)

 

「佐助くんって意外とロマンティスト……」

 

佐助「俺の専門は、宇宙物理学だ。そして……宇宙物理学なんて酔狂な学問に熱中する人間は、総じてロマンティストだ」

 

「じゃあ、タイムスリップしたのも運命?」

 

佐助「そう。今、俺と君が天体観測してるのも運命。俺が君に出逢えたのも、運命だって考えてる」

 

「こうして一緒に、安土城天守の屋根の上で、天体観測してることも?」

 

佐助「もちろん、運命だ」

 

真顔で言い切る佐助くんの瞳は、少年みたいに澄んでいた。

 

(星みたいにキラキラしてる……)

 

感情が顔に出ないこの人の瞳の奥に望遠鏡を向けたなら、隠れた心が覗けるだろうか–––そんなことを思ってみる。

胸が騒ぐのを感じながら、いつまでも視線を逸らせない。

 

「運命論者の科学者兼忍者なんて、世界でたったひとりだろうね」

 

佐助「そんな男と友だちになって、一緒に戦国ライフをエンジョイしてくれる女性も、世界でただひとりだと思う」

 

「ふふ、佐助くんのおかげで、最近毎日がすごく楽しいよ」

 

佐助「……そうか」

 

ふっと柔らかい微笑みを向けられ……

 

(っ、あれ……)

 

瞬間、辺りがパチッと発光した。

 

(なんだろう……、佐助くんの笑顔が、眩しく見える。私たち、同じ病気にかかっちゃったのかな……)

 

目がチカチカするのに、嫌じゃない。

それどころか、もっと、ずっと見ていたくて、佐助くんに釘付けになってしまう。

 

(この感覚は何……?)

 

佐助くんも数字を書く手を止めて、微笑んだまま私を見つめ返している。

 

佐助「以前『君に快適な戦国ライフを送ってもらう義務がある』って話したけど……俺はただ、君のその目をもう一度見たかっただけなのかもしれない」

 

「もう一度って……?」

 

佐助「本能寺跡地で初めて会った時も、君はそういう目をしてた。雷鳴の中で、キラキラ輝いてたんだ」

 

(あの嵐の夜に……?)

 

ーーーーーーーー

佐助「大丈夫ですか? 傘、ありますか」

「あ、いえ、持ってなくて…」

 

佐助「!」

 

「きゃっ!?」

ーーーーーーーー

 

立てた片膝に置いた腕に顎を載せ、佐助君は首を傾ける。

 

佐助「…………」

 

上目遣いで見つめられ、どくっと鼓動が跳ねた。

 

「キラキラって……そ、それは単に、稲光が反射してただけなんじゃ……」

 

佐助「言われてみれば、その可能性もあるな」

 

佐助くんはあくまで真面目に原因を探求し、感じたことをそのまま口にしているらしい。

 

(びっくりした……。ドキッとするようなことを、何の計算もなく言っちゃうタイプなんだな、佐助くんって。それにしても、現代での出会いは一瞬だったのに、些細なことまで覚えてるなんてすごい記憶力だ)

 

感心していたその時–––

 

「わっ」

 

強い風が吹いてきて、身体が後ろに揺らぐ。

 

佐助「美香さん」

 

(あ……)

 

ぐいっとい肩を引き寄せられて、佐助くんのたくましい胸に勢いよく倒れ込んだ。

 

佐助「大丈夫?」

 

「う、うん。平気…!」

 

(だけど……)

 

触れ合う身体から温もりがうつって、心臓が痛いくらい鳴り出した。

 

(これって……危険な目に遭ったから?)

 

佐助「風が強くなってきたな。もう戻る?」

 

「私は……もうちょっとだけ、星を見ていたい、かな……」

 

佐助「同意見でよかった。じゃあ、安全のために俺の腕に掴まってて」

 

「……わかった、掴まってる、安全のために」

 

目の前の腕をぎゅっと両手で掴むと、佐助くんが口元を緩めた。

 

佐助「最近ますます思うんだ。俺が君を守りたいって」

 

(佐助くん……)

 

佐助くんの言葉ひとつひとつに、甘い心地が胸の中に広がっていくのを止められない。

 

「……私も、佐助くんの助けになるよ」

 

佐助「頼もしいな。じゃあお互いに助け合おう」

 

「うん…そうだね!」

 

(胸が熱い。まだ帰りたくない。この気持は……友情の続きなのかな)

 

どちらともなく見上げた夜空を、流れ星が横切っていく。

気がつけば、私がタイムスリップをしてから、一ヶ月が経とうとしていた。

…………


佐助「ふわぁ……」

 

道端で店を出している幸村の隣で、佐助はにじんだ涙をぬぐう。

 

幸村「真っ昼間からあくびかよ。昨日、遅かったのか?」

 

佐助「うん、ちょっと美香さんと」

 

幸村「え……」

 

佐助「屋根に登って星を見ていた」

 

幸村「……ガキかよ、お前ら」

 

幸村はため息をついて、店先の品々を片付け始める。

 

佐助「もう店じまい?」

 

幸村「おー。安土にいられるうちに情報収集に専念することにした」

 

佐助「そうか。–––越後に送った文の返事は?」

 

幸村「まだ来ねえ」

 

固くなった幸村の声に、佐助は表情を曇らせた。

 

佐助「……遅すぎるな」

 

幸村「だな。……お前も準備はしとけよ。いつでも動けるように」

 

佐助「ああ」

 

片付ける手を止めた幸村が、ぶっきらぼうに尋ねる

 

幸村「……お前、あいつのことどうするつもりだ」

 

佐助「…………」

 

幸村「美香は、俺らのこと何も知らねーで、織田軍の城で暮らしてんだろ」

 

佐助「……ああ。彼女はここで、自分の居場所を築いている。できれば俺たちの問題には巻き込みたくない」

 

幸村「……それは俺も同感だけど」

 

顔を見合わせる佐助と幸村に笑みはない。

口にこそ出さなかったけれど、自分たちの願いは叶えられないだろう–––そんな予感がしていた。

…………


(なんだか妙だな……)

 

ある朝起きると、妙に城内がざわついていた。

女中たちにいつもの明るさがなく、廊下ですれ違う家臣たちも険しい表情を浮かべている。

 

(何かあったのかな……)

 

誰かに聞いてみようとした矢先、障子が開いて佐助くんが顔を出す。

 

佐助「美香さん、こんにちは」

 

「あ、佐助くん」

 

佐助「ここに来るまで、やけに騒がしかったけど、理由を知ってる?」

 

「ううん。私も気になって、調べに行こうと思ってたの」

 

(なんだか胸が騒いで落ち着かない)

 

佐助「それなら俺も一緒に行こう」

 

「うん」

 

佐助くんと部屋を出ようとした時……

 

秀吉「美香、入るぞ」

 

(秀吉さん?)

 

佐助「秀吉さん、お邪魔してます」

 

秀吉「佐助、来てくれてたのか。悪いが、美香に急用があって呼びに来た」

 

「お仕事の依頼?」

 

秀吉「いや。美香、お前も軍議に出席しろ」

 

「軍議って……武将のみんなが集まる会議?」

 

秀吉「そうだ。本能寺で信長様を襲った犯人がわかった」

 

「え……!」

 

佐助「…………」

 

秀吉「あの場から信長様の命をお救いしたお前も、話を一緒に聞いておけ」

 

佐助「……」

 

私が戦国ライフに馴染むため四苦八苦している間に、武将たちはあの夜の調査を進めていたのだと秀吉さんから教えられる。

 

佐助「……俺はお邪魔みたいですね。これで失礼します」

 

秀吉「佐助、お前は……美香と同じ遠くの国の出だったな?」

 

佐助「……そうですが」

 

秀吉「悪いことは言わない。できる限り早く国元へ帰ったほうがいい。近く、戦が始まる」

 

「戦……っ?」

 

秀吉「しー…」

 

秀吉さんが口元に指先を立てるのを見て、私はとっさに口を手で覆う。

 

(戦なんて、そんな……)

 

物騒な言葉にドク、ドク、と心臓が嫌な音を鳴らし始めた。

 

秀吉「詳しいことはここでは言えない。美香も佐助と一緒に帰してやりたいが、信長様の命で織田軍の世話役になっている以上、難しい」

 

秀吉さんは顔をしかめ、申し訳なさそうに、佐助くんの肩を叩く。

 

秀吉「佐助、美香は俺達が守ると約束する。平和な世がやってきたその時は、また安土に戻ってきてくれ。今度こそ一緒に酒でも酌み交わそう」

 

佐助「秀吉さんは……本当にいい人ですね。出会えてよかった。……では、俺は失礼します」

 

「佐助くん…」

 

声に不安がにじむと、佐助くんは無表情のまま私に身体を寄せた。

 

佐助「……ひとまずは退散する。また後で顔を出すから」

 

佐助くんはすばやく耳打ちし、秀吉さんに一礼して去っていった。

 

(佐助くんが秀吉さんに伝えた言葉に、きっと嘘はない。でも、佐助くんは敵方の忍びだ。戦になれば、せっかく仲良くなった武将のみんなと、戦うことになってしまうかもしれない–––)

 

戦の不安が湧き起こるのと同時に、佐助くんの置かれた苦しい境遇を思うと、胸が締めつけられた。

…………

 

秀吉さんに連れられて、私は武将たちが居並ぶ広間に入り、末席に座る。

 

(これからどうなるんだろう)

 

落ち着かない気持ちでいると、蘭丸くんが私の隣に腰を下ろした。

 

蘭丸「美香様、怖かったら俺の手握ってていーよ?」

 

「……ありがとう」

 

向けられる笑顔に励まされ、少しだけ気持ちがほぐれていく。

 

信長「全員、揃ったな」

 

上座から重厚な信長様の声が広間に響き渡った。

 

秀吉「三成。信長様へ報告を」

 

三成「はっ。では、改めてご報告いたします。本能寺にて信長様を狙った賊の名がわかりました」

 

家康「もったいぶらずにさっさと言いなよ」

 

三成「本願寺で以前、法主を務めていた、顕如です」

 

顕如って、あの時の……!)

 

ーーーーーーーー

「夜分に女子がひとり歩きとは……どうなさった?」

 

顕如「私は顕如と申す旅の僧だ。困ったことがあるなら相談に乗ろう」

ーーーーーーーー

 

(私が会ったあの人が、信長様を狙ったんだ……!)

 

政宗「信長様に戦を仕掛けて返り討ちにされた、あの坊主か」

 

光秀「利も名誉もない復習のために戦いを仕掛けるとは、いかにも御仏に仕える者らしいな」

 

ざわめく武将たちの中、ふと隣の蘭丸くんが視界に入る。

 

蘭丸「…………っ」

 

(蘭丸くん……?)

 

蘭丸くんは膝に置いた拳をきつく握り、青ざめた顔で震えている。

 

(辛そうだけど、体調が悪いのかな……)

 

繋いだ手に力を込め、『大丈夫?』と問いかける代わりに顔を覗き込む。

 

蘭丸「っ……。……」

 

蘭丸くんからすぐに笑みを返されたけれど、その唇はひどく青い。

 

家康「それで、顕如の行方は?」

 

三成「本能寺の夜襲が失敗に終わったあと、顕如の配下の者は、散り散りに遁走したことが確認できました。顕如の元に手勢は残っていないと考えられます。復習を諦め、雲隠れした模様です」

 

家康「探し出しさえすれば、弱体化した相手をいつでも討てるってわけか」

 

三成「信長様、いかがなさいますか?」

 

信長「…………」

 

黙している信長様の言葉を全員が待っている中、光秀さんがおもむろに口を開いた。

 

光秀「巣穴にもぐりこんだ蛇の一匹、放っておきましょう。それよりも、急を要する用向きが」

 

政宗がギラリと目を光らせ低い声で笑う。

 

政宗「それは、刀を存分に振るえる用向きなんだろうな?」

 

光秀「ああ、龍虎退治だ。–––だろう、秀吉?」

 

秀吉さんは浅く頷き、信長様へと向き直った。

 

秀吉「斥候から報せが入りました。上杉謙信と、武田信玄が生きている–––と」

 

「え……?」