ikemenserieslのブログ

イケメンシリーズ ストーリーのネタバレです

王宮【アラン】secret endエピローグ後半

そして、翌日…―。 レオの言葉を聞いたアランは、試しに美香を避けていた。 (くっつきすぎると飽きられるって… だから、どのくらいの距離のことを言うんだよ) 距離感をつかめないまま、美香に近づかないようにしていると……。 廊下ですれ違った瞬間、ついに…

王宮【アラン】secret endエピローグ前半

宣言式を終え、数日が経ったある日……。 次期国王候補になったものの、アランは普段と変わらない毎日を過ごしていた。 アラン「…………」 普段通りの訓練をしていると、ふと美香の姿を遠くに見つける。 不意に、ジルの言葉がよみがえってきた。 ジル「いいですか…

王宮【アラン】honey ending後半

舞踏会を抜け出し、アランが私の身体を横抱きにして部屋まで送ってくれていた。 「あ、アラン……もういいよ、大丈夫」 アラン「暴れんなよ」 足は多少痛むものの、昨夜ほど腫れてはいない。 アランは息をつき、私の身体を抱え直した。 「……っ」 私はアランの…

王宮【アラン】honey ending前半

すっかり陽が落ちた庭で、私はアランのキスを受け止めていた。 「…んっ…っ…」 やがて唇が離れると、アランが甘く息をつく。 「アラン……」 私は思わず、アランの背中にぎゅっと抱きついた。 アラン「…………」 アランは黙ったまま、優しく抱きしめ返してくれた……

王宮【アラン】12話後半honey

シュタインとの極秘会談を終えて別邸を出ると、誰かに呼び止められた。 ???「美香様……」 振り返ると、そこに立っていたのは…。 「ユーリ……」 ユーリの姿を見上げ、私はその名前を呼んだ。 ユーリ「…………」 .......... 別邸から少し離れた場所で、私はユー…

王宮【アラン】12話前半honey

アラン「……黙ってろよ?」 噴水の影に隠れたまま、アランが突然キスをした。 「…っ……」 水音の合間に響く足音に気づき、私は必死に声を抑える。 やがて足音が遠ざかると、長く続いたキスも離れていった。 「…………」 私の鼓動は大きく跳ねて、頬は赤く染まって…

王宮【アラン】11話後半honey

アラン「プリンセスが選んだのが、俺だからだよ」 「……!」 (アラン……) アランの発言に、宮廷官僚たちがどよめき始めた。 宮廷官僚1「クロフォードの双子の片割が選ばれたのか?」 宮廷官僚2「王室直属の騎士団長が……」 アラン「…………」 (こんなところで…

王宮【アラン】11話前半honey

「アラン、あのね……」 私が口を開くと、廊下の先から足音が響いてきた。 (誰か、来る……?) 思わず視線を逸らし、廊下の先を見やる。 アラン「…………」 すると突然、アランが私の手を強く引いた。 「……!」 そうしてアランは、私を部屋の中へと引き入れていっ…

王宮【アラン】10話後半honey

そして、数日が経ったある日…―。 私はドレナ王国から会食の招待を受け、城を出ていた。 馬車の中で、ジルがドレナ王国について話してくれる。 ジル「ドレナ王国は、ここ数年大きくなってきた新興国ですね」 (そういえば少し、聞いたことがある……) 街に住ん…

王宮【アラン】10話前半honey

ユーリ「あーあ……。やっぱりバレちゃったのか」 アラン「…………」 ユーリが、呟くように口を開く。 (ユーリ……どういうこと?) 私が戸惑いに視線を逸らしていると、アランが静かに尋ねた。 アラン「お前、シュタイン側の人間か?」 ユーリ「…………」 黙ったまま…

王宮【アラン】9話後半

アルバート「ところでアラン=クロフォード騎士団長、あなたはこんなところにいる場合ですか?……うちの者が、お世話になっているようで」 そう言い残し去っていくアルバートの姿を見つめながら、アランは小さな声で呟いていた。 アラン「……まさか」 野営地へ…

王宮【アラン】9話前半

差し込む朝陽に気づき目を覚ますと、窓の外には朝焼けが広がっていた。 (朝になっちゃった……) ゆっくりと身体を起こし見下ろすと、ぐっすりと眠るアランの姿が見える。 (私、アランと……) ――――――― アラン「もっと教えて、お前のこと」 「……っ」 ――――――― …

王宮【アラン】8話後半

息抜きを終え、お城へと戻ってくると、殺伐とした雰囲気が漂い始めていた。 (騎士たちは、明日から出かけることになるって言ってたけど……) 送ってくれたアランもすぐに厳しい顔つきに戻り、部屋を出て行った。 窓から若い騎士と共に歩いていくアランの姿を…

王宮【アラン】8話前半

アラン「後で聞くから、少し黙ってろよ」 軽く首を傾げたアランが囁き、唇を重ねる。 柔らかな感触が、やがてついばむようなキスに変わっていった。 「……っ」 何度も繰り返される甘いキスに、吐息が漏れる。 「……んっ…」 深くなるキスに耐え切れず、私がアラ…

王宮【アラン】7話後半

プリンセスとしての勉強を一通り終えた後、私は執務室を出て、ロベールさんの部屋へと向かっていた。 ――――――― ロベール「今度相談がある時は、昼間においで」 ――――――― (またロベールさんに相談してみたいんだけど……) 部屋のドアを叩くものの、反応はない。…

王宮【アラン】7話前半

「私、アランのことをもっと知りたい。私に、アランのことを教えて欲しいの……」 それだけを言うと、私はアランの隣に腰掛けた。 アランの顔をそっと窺うと、その目はどこか遠くを見ている。 アラン「…………」 そしてしばしの沈黙の後、黙っていたアランが呟く…

王宮【アラン】6話後半

暗がりの中に、ランプだけが仄明るく手元を照らしている。 私は執務室で一人、本棚を見上げていた。 (ご両親のことは、直接尋ねる訳にはいかないし……。アランやレオの家のことについて、何かわかることはないかな) 本棚から取り出した分厚い歴史書のページ…

王宮【アラン】6話前半

ネープルス王国に到着した私たちは早速、会食に招かれていた。 ジル「最近、国境には緊張感が漂っているようですね」 温厚そうなネープルス国王が、ひげを撫でながらジルの言葉に頷く。 国王「ああ。国内の事件も、どうやらかの国が関わっているという噂…。…

王宮【アラン】5話後半

アラン「お前ら、何やって……」 騎士たちの後ろから顔を出したアランが、私の姿に目を止める。 アラン「…………」 そうしてもう諦めているのか、小さく息をついた。 その後、私はアランにお願いをして、森で野宿をする騎士たちの元へと訪れていた。 アラン「おい…

王宮【アラン】5話前半

アラン「どういうことが起こるか、試してみるか?」 強引に重ねられた唇に、私は驚いて目を見開いた。 「……!」 甘く噛むように落とされた短い口づけが、ゆっくりと離れていく。 額がつくほどの距離のまま、アランがそっと尋ねた。 アラン「今したみたいなこ…

王宮【アラン】4話後半

私の震える手を、アランがぎゅっと握ってくれる。 (アラン……?) 込められていく優しい力に、私の鼓動が跳ねた。 アラン「…………」 アランはじっと、私の手だけを見下ろしている。 やがて震えが止まると、アランがゆっくりとした仕草で手を離した。 「あ……」 …

王宮【アラン】4話前半

「アラン……」 アラン「…………」 アランの目の前に立ち、私はレオの言葉を思い出していた。 ――――――― 「アランは私のこと、どう思ってるのかな」 レオ「そういうことは、本人に聞いてみたらいいよ」 ――――――― (確かにレオの言う通りだけど……) アラン「…………」 沈…

王宮【アラン】3話後半

休日を取った日の夜…―。 ジルの部屋に呼び出された私は、その場で聞かされたことに驚いていた。 ジル「明後日の夜、舞踏会を開くという旨の招待状を出しておきました」 「え……!?」 (そんな、急に…?) 驚く私に、ジルはにっこりと微笑みかける。 ジル「で…

王宮【アラン】3話前半

プリンセスセレモニーの翌朝…―。 私はいつものように、ジルから告げられるスケジュールを聞いていた。 「え……?」 パンをちぎる手を止め、思わずジルの顔をまじまじと見上げてしまう。 (そ、そのスケジュールって…) ジルは構わずに、男性と会う予定ばかり…

王宮【アラン】2話後半

アラン「来いよ。受け止めてやるから」 馬の上でもたつく私に両手を差し伸べ、アランが言う。 「…う、うん」 私がゆっくりと身体を寄せると、アランが私の腰元を持った。 そうしてふわりと抱き上げると、私の身体を下ろす。 「……っ」 一瞬だけアランの胸に抱…

王宮【アラン】2話前半

レオ「…君が俺を選んだら、教えてあげるよ?知りたいんでしょ?俺のこと」 楽しそうに笑みを浮かべ、レオがゆっくりと顔を寄せる。 「…っ」 私が思わず小さく息を呑むと、レオがふっと笑って顔を背けた。 レオ「君ってほんとに可愛いよね」 「え…?」 私が真…

王宮【アラン】1話後半

???「美香様……?」 ドアがゆっくりと開き、アランが私を抱きしめる腕に力を込める。 (……っ!) ユーリ「あれ、美香様ー…?いないの?」 (この声、この口調…もしかしてユーリ…?) 私たちが抜け出したことを、ユーリは知っている。 (ユーリから、隠れる…

王宮【アラン】1話前半

目を開けると、私を抱き止めてくれたのは…。 アラン「『プリンセス』がこんなところで何してる?やる気出してんのかと思えば…逃げ出すつもりか」 昼間見たアランとは別人のような眼光と声音に、私は思わず息を呑む。 この若さで王宮直属の騎士団をまとめ上げ…

ヴァンパイア【アイザック】4話

セバスチャン「それでは、あなたは味噌汁作りをお願いします」 手際良く準備を進めながら、セバスチャンが味噌を渡してくれる。 「えっ、お味噌汁ですか?」 セバスチャン「ええわ太宰さんが召し上がられるので。伯爵がこの間仕入れてきた特製味噌です おふくろの…

100プリ【ゼノ】3話後半 彼目線

__...美香が、シュタインを訪れてから3日目のこと 数人の衛兵を従えて、初めて美香をシュタインの城下へと案内する。 美香「アラン、見て。あのお家可愛いね」 アラン「はしゃきすぎて転ぶなよ」 美香「転ぶわけないでしょ?」 (...随分と楽しそうだな) わず…