ikemenserieslのブログ

イケメンシリーズ ストーリーのネタバレです

2020-01-24から1日間の記事一覧

100プリ【ゼノ】2話後半

__...お披露目パーティーがおわり プリンセス終了まで、あと91日。 クロード「美香、右腕を上げて」 「うん」 クロード「おい、それは左手だ お前の好きな色を刺繍に使おうか、何色が好きだ?」 「...うん、そうだね」 ぼんやり答えると、髪をわしゃわしゃと撫で…

ヴァンパイア【アイザック】2話

レオナルド「おい小娘。さっさとセバスのところ行って、それ手当てしてもらってこい」 レオナルドさんは煙草をくゆらせながら、こちらを指差す。 レオナルド「セバスから聞かなかったか?それは俺たちにとって刺激物だ」 私の左手の薬指には、鮮やかな赤が滲んで…

戦国【佐助】両ルートMAX特典

美香「わぁ、変わってないね……!」 「ああ、懐かしいな」 美香と佐助が安土を訪れたその日、空は見事な快晴だった。 (美香さん、ご機嫌だな。長旅をしてきた甲斐があった) 久しぶりにそぞろ歩きする城下町は、以前以上に賑わっていて、暴動の爪痕はいまやな…

戦国【佐助】幸福秘密END

春日山城の朝は早い––– 謙信「そこの忍び、今日こそはお前を斬る」 佐助「待ってください、謙信様」 (佐助くん、危ない!) 刀と刀が打ち合わされる音を目覚ましに、住人たいが起き出してくる。 信玄「ん、今日も始まったか」 幸村「またやってるのかよ……」 …

戦国【佐助】幸福13話後半

(ん……明るい……) 力なくまぶたを開けると、部屋の中には柔らかな日差しが差し込んでいた。 (身体に、まだ熱が残ってる……) 目を瞬かせながら布団の中で脚をきゅっとすり合わせると…… 佐助「美香さん、起きた? おはよう」 「おはよ……佐助くん」 先に起き出…

戦国【佐助】幸福13話前半

幸村「ったく……再会の挨拶にしては物騒すぎんだろ」 佐助「幸村……!?」 佐助の振り下ろした刀を軽々受け止め、幸村は頷いた。 幸村「相手の顔くらい確かめろよ、らしくねえ。どうやら一足遅かったみてえだな……」 佐助「どうして幸村が……」 交わる刃越しに、…

戦国【佐助】幸福12話後半

美香が元就の手に落ちた、翌日––– 堺の港付近の茂みに、身を潜める蘭丸の姿があった。 高い木の上から、蘭丸は堺の港のとある船を、ひたすら見張り続けていた。 傷は癒える気配がなく、疲労が彼の柔らかな頬を尖らせ、目ばかりが爛々と光っている。 蘭丸「あ…

戦国【佐助】幸福12話前半

佐助「……これはこれで、かなり困る」 「どうして……?」 身体を起こしかけて、いきなり視界が反転する。 (わっ?) 柔らかい草むらに押し倒されたと気づいた時には、覆いかぶさる佐助くんが私を真っすぐ見下ろしていた。 佐助「これでも必死に歯止めをかけて…

戦国【佐助】幸福11話後半

謙信「気が変わった。契約など知るか。お前は俺が磨き上げた名刀……手放すくらいなら、この手で叩き斬って終わりにしてやる」 佐助「え……?」 信玄「謙信、お前、何を言って……」 謙信「佐助、覚悟!」 佐助「!!」 即座に謙信様が刀を抜き放った。 (謙信様…

戦国【佐助】幸福11話前半

激しい顕如との一戦が終結した翌日––– 早朝に起きだし、顔を洗って身支度を整えていると、離れた場所に佐助くんの姿が見えた。 遠くからシルエットを目にしただけで心が躍る。 (ちょっと緊張するけど……) 想いを交わした昨夜の記憶が、私を佐助くんの元へ小…

戦国【佐助】情熱秘密END

現代に帰還してから三ヶ月後––– 佐助「では教授、今までお世話になりました」 教授「君のような優秀な学生が自主退学とは残念だ。いつでも戻っておいで、三雲くん」 佐助「……はい」 挨拶をして教授と別れたあと、佐助の口からぽつりと呟きが漏れた。 佐助「…

戦国【佐助】情熱13話後半

翌朝––– (ん……) 重いまぶたをゆっくり持ち上げる。 (あれ……ここどこ?) 見慣れない天井をしばらく眺めた後…… (そうだ、私、佐助くんと……) 現代に戻ってきて、このホテルの部屋で一夜を過ごしたことを思い出す。 (あんな風に触れられると思ってなかっ…

戦国【佐助】情熱13話前半

「あなたが……蘭丸くんの話していた、すべての黒幕……!?」 元就「蘭丸の奴、バラしてやがったか。まあ、話が早くて助かる」 手袋をはめた手で襟首を掴まれたかと思うと、乱暴に立たされる。 元就「お前に文なんざ送った猿飛佐助を恨むんだな。俺は、お前の男…

戦国【佐助】情熱12話後半

「ぁっ……」 佐助「その声、もっと聞きたい」 唇が首筋を伝い降り、胸元にキスが落とされ、身体の奥が一層熱くなった。 (こんな甘ったるい声……自分が自分じゃないみたいだ。もっと触れてほしい。もっと佐助くんの体温を覚えていたい) どうしようもなく甘く…

戦国【佐助】情熱12話前半

蘭丸「そうだね……。ここまで悩みに悩んできたから、もう少しだけ、悩んでみるよ。……生き延びられたらの話だけど」 「どういう意味……?」 蘭丸くんの瞳に力強さが滲んで、凛とした声が響いた。 蘭丸「俺には、どうしても倒さなきゃならない相手がいるんだ。日…